3月11日(日) 第十七番~立江駅
今回の旅行の区切りを打つ最終日になりました。ありがたいことに雨は明け方にはやみ、天気は快方に向かっているようですす。ただ、風が強いのが残りましたが・・・
この日は徳島市街を突き抜ける長丁場があります。お宿で朝食を頂戴し、予約していたタクシーで昨日打ち止めた第十六番観音寺へ戻り、歩き遍路を再開させます。途中犬(秋田犬)の散歩をしていた古老と話をしたりして、程なく第十七番井戸寺に到着しました。丁度今まで何度かお会いした男性お遍路さん2人が出発されるところでした。「道中お気をつけて」と挨拶を交わし、参詣に向かいます。朝は団体遍路さんがいらっしゃらないので、すんなりと納経も終わらせることが出来ました。「だいぶ御朱印が集まってきましたね、頑張って下さい。お大師さまはお待ちになっておられますよ!」という温かい言葉を納経所の方に掛けて頂き、長丁場になる第十八番までがんばるぞ!と思いました。

四国第十七番 瑠璃山 井戸寺 本堂
8:20頃だったでしょうか?出発準備をしていると、地元の方に握り飯を接待頂きました。昼食用にありがたく頂戴し、井戸寺を出発します。第十七番~第十八番間約16.8kmは徳島市街地を通るため、この区間はJRやバスで移動される方が多いためか、歩き遍路の方をあまり見かけません。そうこうしているうちに中鮎喰橋に到着。鮎喰川下流は結構川幅が広かったです。

中鮎喰橋と眉山(後方の山)
蔵本駅近くの踏切を渡り、徳島大学前にやってきました。地図「四国遍路ひとり歩き同行二人 地図編第7判 へんろみち保存協力会編」によると、蔵本-佐古間は国道192号直進を指示していますが、佐古小学校前を通るルートの方が交通量が少ないだろうと予測。バス停と交番がある交差点を右折し、後者のルートを探します。小川を渡った辻を左折だろうと予測して地図を見ていると、地元のおばあさんが道を教えてくれました。この方のお話によると、国道は交通量が多い(つまり排ガスも多い)ので、こちらの道を教えるそうですが、多くのお遍路さんは国道を直進してしまうそうです。また、この小学校前を通るルートは昔からの遍路道で、沿道にはかつて遍路宿もあったとか・・・昔のお話も聞けたし、このルートを選択して正解でした!途中諏訪神社の「まよひご石」など、昔の街道の賑わいをを彷彿とさせます。
(まよひご石の要約:神社の祭事の時に迷子になった子供をこの石の所へ連れてきて、親御さん等に再会させる場所)
徳島大学入り口
旧遍路道をゆく
諏訪神社のまよひご石(徳島市)
昔からの遍路道も最終的に国道に合流し、次のポイントである二軒屋駅を目指します。休憩といえばトイレ休憩くらいでひたすら歩いていたので、眉山ロープウェイの山麓駅前でちょっと一服。市街地を南下し、11時過ぎに二軒屋駅に到着。結局ここで昼食を摂ることにしました。
眉山ロープウェイ山麓駅前
JR牟岐線二軒屋駅ホーム
二軒屋駅からしばらく行くと、国道55号線に合流します。当初予定では中田駅か南小松島駅まで行ければ・・・と考えていたのですが、今日は最終日。少し無理してでも第十九番まで歩きたいと考えていたので、ひたすら歩き続けます。車で行けば10数分で行ける幹線国道を、お遍路を通して歩くことになるとは、今まででは思いもしないことでした。
国道55号線をひたすら歩く・・・
13時過ぎ、やっと国道からそれるポイントに到着。やっと国道からそれるので「ほっ」としたのと、恩山寺が近づいて来ているなぁと実感しました。
国道と別れ、一路恩山寺へ
山が近づいてきて、恩山寺の仁王門に到着します。仁王門と今の道路は直結しておらず、門前は私有地のようです。そこからダートコースになります。登りですが、今までのアスファルト道のことを考えれば全く気になりません!程なくして恩山寺に到着。第十七番井戸寺から休憩を含め、約5時間20分の道のりでした。
恩山寺 仁王門(左奥の赤い欄干が現在の道路)
恩山寺への山道
四国第十八番 母養山 恩山寺 本堂
恩山寺 大師堂
14時頃に恩山寺を出発。井戸寺を先に出発されていた男性お遍路さん2人が丁度到着されました。徳島市内で道を間違えたそうです。市内は景観等のせいか、いや単に私が見落としているだけだと思います・・・歩き遍路用道しるべをあまり目にすることがありませんでした。いずれにしても、無事に到着して良かったです。
竹やぶの中を突き抜けます。しばらくすると番外霊場の釈迦庵に到着。この後田んぼのあぜ道を抜け、県道136号に出ます。小さな丘を越え、しばらく行くと番外霊場のお京塚に到着。最終目的地の立江寺まであと少しです!
番外霊場 釈迦庵

あぜ道を行く
県道136号
番外霊場 お京塚
そして15時過ぎ、ようやく赤い欄干のある橋の向こうに第十九番立江寺が見えてきました。朝お宿を出発して約8時間弱。今回の旅を打ち止める札所であります。
橋の向こうに立江寺が・・・

四国第十九番 橋池山 立江寺 本堂(きょうちざん たつえじ)
立江寺 大師堂
納経を済ませ、御朱印を頂戴します。この日は全ての札所で団体遍路さんとかち合うこともなく、スムーズに御朱印を頂戴しました。白衣を脱ぎ、イスに腰を掛けて一服していると、地元の方から「お接待」と栄養ドリンクを頂戴しました。最終日の最後、それも疲れている体に栄養ドリンク!ありがたく頂戴しました。
立江寺出発間際、さきほどの男性遍路さん2人が立江寺に到着されました。「団体遍路さんがすぐ後から来ているから先に御朱印を頂戴しに行きます」とのこと。上手に時間を使われているようでした。私が今日で区切って帰る旨を伝え、「またお四国のどこかでお会いしましょう!」と硬い握手を交わし、立江寺を後にしました。
立江寺から歩くこと5~6分。JR牟岐線立江駅に到着します。次の徳島行きは16:08発。15分ほどあります。この駅で野宿をされるという男性の自転車遍路さんが待合室にいらっしゃいました。ホームレスなのでしょうか?色々お話を伺うと、何十回も満願になっていらっしゃるとのこと。丁度非常用?のスナック菓子があったので「お接待」すると、代わりにお大師さんの絵を1枚頂戴しました。1枚1枚丁寧に描かれていて、「コピーではなく手書きなので、同じものはないんですよ」と解説して頂きました。「家はなくても、こうやってお接待で生きていられる。お大師さんに生かされているんです。ありがたいことです。」という言葉に、お大師さんへの崇敬の念が込められていました。
JR牟岐線 立江駅
本日の移動距離:約24.1km (第十六番~立江駅)
累計:約100.4km
本日もご高覧頂き、ありがとうございました。
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